映画プロデューサーとして活躍する川村元気さんの処女小説「世界から猫が消えたなら」(通称=せか猫)が実写映画化され、5月14日(土)より公開されます。脳腫瘍のために余命わずかと宣告された主人公“僕”と、「世界から何かひとつモノを消すたびに、一日の命をあげる」とささやく“悪魔”の一人二役を演じているのは、男女を問わず幅広い支持を集める佐藤健さん。原作小説のファンだったと公言する彼が、作品への思い&猫に対する愛情を語ってくれました。
自分のキャリアの中で、一番の勝負作になりました
―――原作を読まれた時に、すでに映画化されることを思い浮かべていたそうですね。
佐藤 : 実はそうなんです。主人公の“僕”は30代の設定で、原作を手にした当時の自分はまだ23、24歳でしたから、まさか自分が演じることになるとは思っていませんでした。驚いたけどうれしかったですね。一番の課題は、顔も服装もまったく“僕”と同じな“悪魔”をどう演じたら面白くなるか?という点でした。
――具体的にはどんな形で役にアプローチを?
佐藤 : 時間をかけて永井聡監督と話し合いました。クランクインの前に二日間かけてリハーサルをして“悪魔”のキャラクターについて詰めたりしたんです。実際には存在しない、ファンタジー要素を背負っている役なので、ある意味では何をしてもいいんですよ。その中でどういう表情をするのか? 何をするのか?という取捨選択が難しかったですね。ネタバレしちゃうのであまり詳しくはお話できませんが、最終的には、“そこらへんにいてもおかしくない、ちょっと悪そうなアンちゃん”という感じになったかなと(笑)。ちょっと悪そうだけど嫌味ではない、でも、どこか非日常的な雰囲気を感じていただければと思います。
――完成した作品を拝見すると、たしかにファンタジーとして振り切った“悪魔”ではないですね。その分、生身の人間である“僕”との演じ分けが難しかったのでは?
佐藤 : 演じ分けようという意識はありませんでした。役というよりは作品全体の話になるかもしれませんが、今までやってきたどの役にもやりがいがあって、どれも難しかったんですけど、その中でも一番の勝負作になったと思っています。単純にほぼ全シーンに出ていますし、登場人物も少ないですし、自分の芝居がこの映画の成否につながるなって。自分がダメだったら映画自体がダメになるというのが如実に出るなということを分かったうえでオファーを受けました。そういう意味で特別な作品です。
やっぱり猫を飼っている人にしか分からないことがある
――佐藤さんの演技、“僕”の思いがストレートに伝わってきました。ご自身ではどのようにご覧になりましたか?
佐藤 : 完成報告会の時に、「“僕”がうれしい時は自分もうれしいし、“僕”が泣く時は自分も泣いて――完全に“僕”と同じ感情の流れで観ることができた」とお話したのですが、なぜそんな風に観ることができたのかは自分でも分からないんですよ。ムダな要素が少ない分、伝えたいことが明確で、あくまでも“僕”の物語だというシンプルさが良いのかもしれません。
――メインの二人(“僕”“彼女”)に役名がついていないのも特徴的ですよね。
佐藤 : そうなんですよ。例えば、“たかしくん”と“じゅんこさん”の物語で、その二人のラブストーリーを観て感動するんじゃなくて、この映画を観ることで、あなた自身の人生の映画を思い起こして感動してほしい…という作品なんです。そういう意味で、佐藤健は、媒介でしかないんだと思います。僕を通してあなた自身の人生を思い起こしてください…という演技を求めていましたし、色で言うと「透明」なのかなと。
――なるほど。とは言え、役とご自身の間に「猫好き」というかなり色濃い共通点があるようですが。
佐藤:たしかに最も“僕”と共感できたのは猫に対する思いですね。やっぱり猫を飼っている人にしか分からないことってどうしてもあると思うんです。“僕”と一緒に住んでいたキャベツくんが、「明日から消えますよ」と言われたときの気持ちって…これは分かりましたね。僕自身が猫と一緒に暮らす日々を歩んできたからだと思います。犬のほうがまじめなんでしょうね。多分。犬のほうが人間の理解の範疇にあるんじゃないかな。猫のほうがファンタジーに向いているのかなって思います。何を思ってどんな行動をするのか、本当にわけが分からないですから(笑)。
――撮影中も猫の存在が癒しになっていたようですが、他にはどのようなもので集中力を維持させていたのでしょうか?
佐藤 : リフレッシュという意味では、やっぱり“食”です。それから、「イグアスの滝」のエネルギーにも感化されました。イグアスでの撮影は、“彼女”役の(宮﨑)あおいちゃんとの重要なシーンなので、気を引き締めて行こうという思いで臨んだのを覚えています。
――水しぶきでずぶ濡れになっている“彼女”の強さを感じるシーンですね。
佐藤:あおいちゃんは自分という芯をしっかり持っていて、まったく揺るがないんですよ。いい意味で、あそこまで頑固な人はいないと思います。僕も芝居をするうえで自分の気持ちを大事にしたいんですけど、揺れ動いたり迷ったりすることはあります。彼女と共演できたことも含め、やはり、この「せか猫」は俳優として学ぶことが多く、覚悟が必要な作品でした。
――最後に、「もし世界から○○が消えたなら、一番つらい!」という○○を教えてくだささい!
佐藤 : もう100回ぐらい答えているかもしれませんけど…「米」でしょうね。2週間のアルゼンチンロケ、日本食が食べられないという点だけは本当に辛かったですから(笑)。
人生で初めて“佐藤”でよかったなと思ってます(笑)
――佐藤さんはLINEは使われているでしょうか?お気に入りのLINEスタンプがあったら教えてください!
佐藤 : 今は「せか猫」も使ってます。作品の関係者とかに限定せず、完全に気分でいろんな人に送ってます。あと、“苗字”のスタンプがありますよね。これは 便利です。人生で初めて“佐藤”でよかったなと思ってますよ。だって、佐藤のスタンプはバリエーションが豊富ですから(笑)。
かわいい「せか猫」スタンプ!
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――最後に、LINEマンガ読者にむけて、マンガの質問を。普段、マンガを読まれるそうですが、「もし世界からこのマンガが消えたなら…」と想像した時に、一番真っ先に頭に浮かぶ作品は何でしょうか?
佐藤 : 「天使な小生意気」ですね。うちの父親は「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」を買ってくる人だったんです。ですから、小さい頃はその両誌の作品をたくさん読んでいました。一番メジャーな「週刊少年ジャンプ」作品は、気に入ったものだけを単行本で買うという感じでしたね。そんな環境でマンガを読んでいたんですけど、「サンデー」の中に「天使な小生意気」っていう作品がありまして。これは僕の哲学書的と言えるかもしれません。何度も読み返しています。
皆が恐れる最強の不良・蘇我源造は、登校中に出会った同級生の美少女・天使恵に惚れてしまう。恵はケンカがメチャクチャ強くて言葉遣いも乱暴、それにはとても深い理由が…? でも、そんなのお構いナシの源造は、あの手この手で恵に猛アタックを開始! 更に、同じく恵にゾッコンの平凡な同級生・藤木と安田も加わり、争奪戦は早くもデッドヒート!!
撮影/西村康
取材・文/大小田真
取材・文/大小田真
佐藤健さん主演、映画「世界から猫が消えたなら」が5/14(土)公開!
佐藤健さんの主演映画「世界から猫が消えたなら」がいよいよ5/14(土)に公開!感涙ベストセラーの映画化とあって、「2016年、最も泣ける感動映画」といわれています。ぜひハンカチを片手に劇場へ!
映画「世界から猫が消えたなら」
公式ホームページへ>
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LINEマンガでは、「世界から猫が消えたなら」を無料連載中!(毎週木曜更新)
2013年本屋大賞ノミネートの大人気作がマンガ化!すでに原作小説を読んだ方も、まだの方も、映画館に行く前に、マンガもチェック!
5/12(木)更新の4話以降、毎話、マンガの読み終わりには、映画「世界から猫が消えたなら」の貴重な劇中写真を紹介します!佐藤健さんが演じる“僕”と“悪魔”、そして世界からモノが消えていくドキドキの展開をぜひお楽しみください。
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佐藤健さん、
ありがとうございました!
LINEマンガ担当 マルコ(猫派)も
試写会で映画を見たのですが、
泣きました・・・。
世界から大事な何かが
消えてしまったら・・・、
大切なことや大事な人、
今の自分について
考える感動作です。
みなさま、ぜひ劇場へ!
もちろんマンガもチェックを!
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